ざっくり書籍レビュー「直感と理論をつなぐ思考法」著者 佐宗邦威

こんにちはノッポです。

今回僕が読んだ、著者”佐宗邦威“さんの「直感と理論をつなぐ思考法」は、圧倒的に結果を残すことのできる企業やチームは「論理的に導き出された戦略」や「データ分析に基づいたマーケティング」などが原動力ではなく…

根拠のない「直感」や得体の知れない「妄想」などの「ビジョン」が素になっているというものでした。

まぁ言われてみればそうだよなって話なんですが、面白かったのは「妄想」を現実に持ってくる為の「思考法」が色々あり、為になったのでレビューしてみたいと思います!!

ビジョン思考とは?

この書籍で終始出てくる「ビジョン思考」とは「妄想」→「知覚」→「組替」→「表現」の4つの基本サイクルからなっており、論理や戦略からスタートするのではなく妄想や直感から現実を動かす思考の技法のことをいいます。

世界を複雑なまま「知覚」せよ

私達は日頃からスマホなどのデバイスを通して、世界中のあらゆる情報を瞬時に手に入れることができます。

そんな様々な情報が飛び交う現代では、シンプルでわかりやすいことはいい事だと私達はおもいます。

最近の広告では私達の好みに合わせて商品を紹介してくる「ターゲティング広告」を見ない日はありませんね。

「Instagram」「Facebook」の広告には自分が過去に調べた商品やフォローしているところに関連が高い商品が出てきます。

一見すると自分の個性が反映されているようにもみれますね(なぜなら他の人は違う趣向の広告が表示されているから)、しかし著者はこのように情報が「シンプルさ」や「わかりやすさ」を突き詰めるほど私達の視野は狭くなっていると警鐘を鳴らしています。

情報のレイヤー化、タコツボ化が招くより大きな問題は、思考や発想の無個性化だ。逆説的なことに「個人向け的にカスタマイズされた情報」に触れれば触れるほど、個人の頭の中は「他の個人」と同一化していき、人と同じようなことしか考えられなくなる。

言語モードをオフにして、ありのままによく見る【感知】

ここでは頭のスイッチを「言語モード」から「イメージ脳」に切り替えるユニークなエクササイズが書かれていました。

じっーーっと漢字を眺めていると、それが見知らぬ図形に見えてくる感覚は誰しも経験があることだと思います。

その瞬間こそ頭が「イメージ脳」に切り替わった瞬間であり、「ありのまま」に見ている状態だというのです。

上の画像をみてあなたは何に見えるでしょうか?

これを見てアヒルに見えた人は「言語脳」が優秀な人なのだそう、逆にウサギに見えた人は「イメージ脳」が優位な人らしい…(ちなみに僕は鴨にしか見えませんでした(笑))

言語脳を遮断する「逆さまスケッチ」エクササイズ

センスを磨く上で、美術館などでアート鑑賞などが効果的と言われていて、さらに芸術作品の模写をすると独創性も高まるとかなんとか…

しかし普段から絵なんて描かない人からしたら結構ハードルが高いですよね。

しかしこの「逆さスケッチ」なら好きな絵画を選んで逆さまにするだけで、漢字をじっーーっと見ている時に起こるようなゲシュタルト崩壊が起きて、見ている絵が意味のない線や色に見えてきます。

この線の集合体に見えている「イメージ脳」の状態のまま描き写してみると、意外と上手く模写ができるという。

まとめ

今回この本を読んで自分のイメージを現実世界で表現するためにはどのような方法があるのかを、数々のユニークな手法が知れて面白かったです。

またこれからの時代はますますインターネットやAIが進化して、個人の影響力が強くなっていくと思うので、アイディアや閃きは僕たちが発信するために大事な能力だと思うので読んでよかったなと思いました。

アイディアが思いつかなくて行き詰まった時にまた読み返してみたいと思います。

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