こんにちはノッポです٩( ᐛ )و
今日はあの大ヒットして100部を超えた「伝え方が9割」を読んだのでレビューします!
この本は題名のとおり同じ条件の二人がいたとしても、「伝え方」で結果が変わって来てしまうということを、国内外で様々な賞を受賞している現役コピーライター「佐々木 圭一」さんが普段の生活から仕事にも役立つ「伝え方の技術、魔法」を今までの膨大な経験から導き出したことが書かれています。
この本は【第一章】【第二章】【第三章】と構成されていて、この中から僕が気になったところを、僕の感想とともにレビューしたいと思います。
目次
【第一章】伝え方にも技術があった! ・確率0%を、アリに変える! ・個人発信力が求められている時代 【第二章】「ノー」を「イエス」に変える技術 ・「イエス」に変える3つのステップ 【第三章】「強いコトバ」をつくる技術 ・「強いコトバ」をつくる5つの技術 ・まとめ |
【第一章】伝え方にも技術があった!
・確率0%を、アリに変える!
ここではよくある仕事場のオフィスでの出来事を例に出して、「伝え方」の大事さや、確率を上げる方法について書かれていました。
「この領収書おとせますか?」と事務のお姉さんにストレートに伝えたとします。しかしその領収書が使い道がはっきりしたモノだったら大丈夫ですが、領収書にはグレーゾーンなものがつきものです。
ストレートに伝えただけでは「それはおとせません」とキッパリ断られてしまうかもしれません。
ここで確率を上げる「伝え方」を紹介しています。
「いつもありがとう、山田さん。この領収書おとせますか?」
たったこれだけの差で成功率が上がるというのです!その理由を2つ上げています。
「いつもありがとう」と感謝の言葉に、人は否定しにくいからです。人間の本能で認めてくれている相手に対して「サポートしたい」と意識してしまうというものでした。
そしてもう一つは「山田さん」とその人の名前を付けることによって、身近に感じるので、近い人には断りにくいという心がはたらきます。
ここで大事なことは「人生は小さなものから大きなものまで、伝え方で変わる」ということです。
人生の節目になるような、重要なポイントになればなるほど、伝え方がダイレクトに結果に結びつくといっています!
個人発信力が求められている時代
今の時代、何か物を買おうとしたらテレビのCMをみただけで買おうと思う人は少ないのではないでしょうか?
ネットでその商品の良いところも悪いところも赤裸々に書いた使用レビューなどをみて判断することが普通に行われるようになってきました。
こんな時代だからこそ「伝え方」がより一層大切に大事になってくると書かれています。
「お店のオススメの毛蟹」ではなく「バイトのユッキーのオススメの毛蟹」の方が世の中のお客さんからの信頼が高くなっているのです。
【第二章】「ノー」を「イエス」に変える技術
「イエス」に変える3つのステップ
ここでは「ノー」を「イエス」に変えるテクニックを3つのステップに分けて説明しています。
【ステップ1】
・自分の頭の中をそのままコトバにしない
ストレートに自分の思いを伝えることで上手くいく場合もありますが、もし今まで「ノー」だったものを「イエス」に変えるステップ1として、頭で思ったことをそのまま口にするのはやめましょう!
【ステップ2】
・相手の頭の中を想像する
思ったことをそのまま口にするのをこらえたら、次に「お願いに相手がどう考えるか」「普段相手は何を考えているか」と相手の頭の中を想像します。
もし相手をデートに誘いたいのであれば、何が好きか、何が嫌いか、どんな性格か、わかりうる相手の情報を思い出し想像することが大事なのです。
【ステップ3】
・相手のメリットと一致するお願いをつくる
相手の頭の中をもとに、コトバを作っていくときに大切なのは「相手の文脈でつくる」ことです。
相手をデートに誘いたい時は、もし相手がイタリアンが好きという情報を持っていたとしたら「驚くほど美味いパスタの店があるんだけど行かない?」と相手のメリットを考えた文脈でつくると可能性が一段と上がります!(できれば奢ってあげましょう笑)
【第三章】「強いコトバ」をつくる技術
「強いコトバ」をつくる5つの技術
ここでは「強いコトバ」をつくる技術として5つの方法が紹介されています。
①サプライズ法
この方法は伝える言葉に「驚きワード」をつくる方法です。
「驚きワード」を一番簡単に作り出す方法として「!」を付けることだと書かれています。例えば同じコトバでも「好き」と「好き!」だと受け取る人にとっては全然印象が違いますね。
「!」を付けることによって相手に興味を持たせることができます。
この他にもシーンに合わせた「驚きワード」があります。
「びっくり、〜」「そうだ、〜」「ほら、〜」「実は、〜」「すごい、〜」「信じられない、〜」「あ、〜」などです。
有名なのがCMでもよく聞く「そうだ 京都、行こう。」がこのようなサプライズ法ですね!「京都、行こう。」よりもずっと印象が残りますね。
②ギャップ法
数々の人達を感動させてきたコトバにこの「ギャップ法」がたくさん用いられてきました。例えば…
「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩だ」ニール・アームストロング(アポロ11号船長)
あえて最初に「小さな」とスタート地点を低くして、後の方に真逆の「大きな」とギャップを持たせたコトバを持ってくることによって、文脈に緩急をつけて強いコトバを作っています。
③赤裸々方
「赤裸々法」はあなたの言葉に、体温を感じさせ、ときに詩人のようなニュアンスを作り出す方法です。例えば…
「上を向いて歩こう、涙がこぼれないように」永六輔
「上を向いて歩こう」だけではなくて自分の肌感覚を用いて「涙がこぼれないように」と付け加えることによってイキイキとした生命力あふれるコトバに変わります!
④リピート法
僕たちが何かを覚えたいときには、何度も口に出したり、紙に書いたりして覚えようとしますが、これは自分だけではなくて、相手にも有効です。
相手の記憶にすり込み、感情をのせる技術を「リピート法」と言います。例えば有名な童謡では…
「さいた さいた チューリップの花が」
「さいた」をリピートすることによって、チューリップがどうなったのかを繰り返し強調しています。
「リピート法」の使い方は、最も伝えたいコトバを決めて、繰り返す。たったこれだけのことですが、効果は絶大です。
⑤クライマックス法
人の集中力は20分と言われており、会議や講義などで集中力が途切れてしまい眠くなってきてしまった人に有効なのが、寝ている人も目を覚ます、強烈なメッセージ技術「クライマックス法」です。
「これだけは覚えて欲しいのですが」…と昔の授業などでよく耳にしたと思いますが、これが「クライマックス法」なのです。
いきなり要点の部分を言わずに、ロケットの発射の3、2、1のように注意を引きつけることによって、こちらの話に耳を傾けられることができます!
これだけではなく、自分のシーンに合わせて「ここだけの話ですが〜」「他では話さないのですが〜」「これだけは、忘れないでください〜」など大事な用件の前に付け加えることによって、聞き手の注意を引きつけることができます。
まとめ
本書を読み終えて、日常生活でなんとなく使っていた「コトバ」を意識するきっかけになりました。
読んでみれば「当たり前じゃん」と思うことでも、使い方や意味を理解することによって「ノー」を「イエス」に変えられる力があるとしり、日々のお願いに悪用できるかもと思いました笑
また自分もブログをこれからも続けて行こうと思っている身として、読んどいてよかったです!伝え方が9割とはまさに、ブログの世界そのもののような題名だと思います。
伝わりやすい文章を意識して、これからも日々精進して行こうと思わせてくれる本でした!!